ポケダン小説 PEL〜ポケモン調査隊連盟〜第二話

「お、来たか。」
そこには一匹のデスカーンがいた。
「今回の任務は何ですか、デカルディ副長!」
「だからデカールデカール・D・ヘルゲイザー!!決してデカルディじゃないって言ってるだろ!!わざと言ってるだろ、お前は!!」
説明の手間が省けた。
この「お方」はデカルディ副長。と、「デカルディ」と言うと怒るのだが、ここでは全員そう呼んでいる−もしくは「副長」とか、「ヘルゲイザー副長」とか、とにかくわざとらしく、ツッコミを避けたい時に副長と呼ぶパターンが多い−。
PELでは、基本的に副長が司令を出している。

「今回、お前達には、「時運びの森」へ行ってきてもらいたい。」
セレビィ接触しろ、ということですか。」
「まぁ、そんなところだ。」
PELでは、伝説のポケモン接触する機会も多い。なにしろ、総司令官が絶対的な信頼を持っているから。

「ついでに言えば、「闇ギルド」について、目撃証言もあるからな。」
「闇ギルド・・・。」

闇ギルド。
その名の通り、正規ギルドに所属せず、悪事ばかりを働くギルド。その悪事は、留まることを知らず、非常に残酷な物である。
最近に関しては、暗殺が多発していることもあり、警察本部がPELに、闇ギルドについての調査を依頼してくるようになるほど。

「闇ギルド・・・もうちょっと明確な情報はないもんですかね?」
コウガ先輩が口を開く。
「あれば既に伝えているさ。目撃証言はあっても、すべて、どんなポケモンかは確認出来ず、目撃する頃には、既に事を終えた後。闇ギルドであるという根拠は、残された物が、今までの景色が、一瞬で荒れ地に変わっていたり、更には死体が残っていたり。完全に姿を見られた奴は殺されている、もしくは口封じされているか。後者は、圧倒的に少ないだろうがな。」
「ふへぇ〜・・・。やな感じですねぇ〜・・・。」
空気が重くなる。

「俺達も、調査してる身だから、いずれ狙われるだろうな。」
「ふっへぇ!!?不吉!やめて下さいデカルディ副長!!」
「だからデカール!!」
ロリータのおかげで、重かった空気が少し晴れた。彼女の持ち前の元気に、何度救われただろう。
「とにかく行ってこい。闇ギルドの情報が得られるかは、それからの話だ。」
「「「了解!!」」」
三人で声を揃えて敬礼。ここでの決まりだ。

荷物整理をして、出発の準備をする。
私は仕事をするときに、必ず持っていく、というか付けていく物がある。

ゴーグル。これを付けると、仕事、って感じがして集中出来る。
「さ、行きましょうか!」
「おう!」
「おーっ!!」

さ、任務開始だ!!

To Be Countinued.